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Q&よもやま話
  

  

*バッグのこれだけは!というお手入れ&保管方法

−使うたびに、素材に応じて、お手入れされる場合は、勿論それで結構です。ただ、そんなんやってられない!という方(私もその一人です)も、バッグが水に濡れた時は、乾いた柔らかい布で水分を押さえて(決してこすらずに)吸い取ってください。水分によって、バッグの素材に色をつけている染料が浮き、お洋服とかとすれる事によって、浮いた染料が落ちてしまい、色落ちの原因になります。又、ほとんどのバッグを作る際(カジュアルな縫い合わせているだけのバッグは別ですが)、接着剤を使っています。水分が中までしみこんでいくと、その接着剤が溶け、そのまま通気のよくない状態にしておくと、表面に出てきてしまう事があります。
保管方法は通気性のいい場所に置いていただくようにお願いいたします。大事なバッグだからと、箱にしまわれて押入れに入れておかれたら、バッグの内側のポケットが張り付いてた!なんてご経験ないでしょうか。これは、湿気で中の接着剤が染み出してきてしまった為です。



*どんなバッグがいいんですか?

−難しい質問です。バッグには、ファッション性と、物をいれるという機能性が求められます。多面性があり、一言でお答えし難く、つらつらと思いつくままに記させていただきます。

・その方に似合うバッグがいいバッグのひとつの条件だと思います。どなたにも似合うバッグをお持ちになるのもいいですが、その方が持つと、その方とバッグがそれぞれより良く見えるというバッグをお持ちになるのも、ファッションだと思います。

・色に対するこだわりは、ヨーロッパは相当のものです。ヨーロッパの展示会でカラーサンプルを見ると、はじめは、はー!と驚くほどの色があります。そのどれもが素敵なんです。洋物の作品には、ヨーロッパの湿気の無い気候が、色を出すのに向いているのでしょうか・・・。

 そして、ぱっと見て、おしゃれかどうか、という事にかなり重点をおいて、商品をつくっているように思われます。しかし、そのかわりといってはなんですが、芸術性の高いほうを彼等は優先しますので、日本企画の商品だとボンドで貼り合わせた上にミシンをはしらせて固定させるのを、ミシンをはしらせるとデザイナーの芸術感にそぐわないの時は、ボンドではりあわせるだけ、という事もよくあります。それで、ボンドがはがれてこなければよいのですが・・・、確かにミシンをはしらせない、すっきりきれいなラインがデザイン的に合うこともありますが・・・。いわゆるブランドバッグをはじめヨーロッパのバッグの外側に、日本市場では求められるポケットのあるバッグが少ないのも、ポケットを付けると作品として美しくない、付けたポケットにものを入れるとその部分が重さで引っ張られて持った姿が美しくない、とデザイナーが考えるからでしょう。最近では、ポケットを美しく付ける事を考えたりして、ポケットが付いたバッグも増えてきました。

その他、縫製やボンドの付け方が雑だったり、ジッパーが固かったり、傷が入っていたりしますが、彼等は、使えないわけではないから、気にしないようです。仕入れ時、傷(次質問参照)を見つけて彼らに言うと「Oh! JAPANESE! 使っていくうちに、傷は付くよ」と返事をもらったこともあります。某超人気ブランドにバッグをオーダーして、出来上がってきたら、ジッパーのかみあわせが悪く、開け閉めがしにくい、というのは、よく聞く話です。私も、はじめの頃は、色々気になったのですが、段々、彼らのこういう点はおおまかに考える考え方に染められて、こういう点はおおまかに考えるから、創造性の点を思いっきり考えられるのかな〜、と思ったりしています・・・。・・・でも、やっぱり、もう少し、製造工程を丁寧にして〜、とは思ってしまいますが・・・。それと、納期も守って〜。弊社では、出来るだけ、製造工程の綺麗な商品を選んで、仕入れております。

その点、世界一うるさいといわれる日本市場で頑張ってこられた、日本の職人の方々のお仕事は、一部を除き、きっちりしておられと思います。以前、見事にきっちりつくられたハンドバッグを拝見して、頭が下がったことがあります。その精神がおありだから、お出来になるのでしょう、バッグとは呼びにくい、少々カジュアル度の高い商品ですが、相当数、販売させていただいて、お客様は長年ご使用になられているでしょうに、お客様からほとんどお修理依頼を頂戴しない商品があったりします。バッグは頑健さだけで評価されるものではありませんし(それなら、男性用の書類かばんのようなタイプのものが評価のトップになるでしょう。通常、ファッション性の高いバッグは、お使いになっておられると、修理が必要になってきます。)、素材・デザイン等様々な要素が絡んでの事と思いますが、バッグは様々な工程を経て出来上がりますので、このようなバッグ作りにかかわられる皆様が、常にきっちりとしたお仕事をなさっておられるからの事と思いますので、この点は、評価されていいのでは、と思っております。きっちりと、そして、商品に温かみを持たせる縫製力は、日本の職人の方は世界一ではないか、と思っております。

しかし、残念ながら、最近では、いわゆるブランド品と、中国とのコスト競争から、職人の方がかなり少なくなってしまいました。皮をバッグに使用できるようにするタンナー様の減少はもっとでしょうか・・・。弊社では、日本製の商品をかなり販売させていただいてきましたし、今も販売させていただいておりますが(しかし、かなり少なくなってしまいました)、日本製を評価なさるかどうかは、勿論、縫製だけでバッグの評価が決まるものではないですし、最終的には、お客様にご判断いただければ、と思います。

この質問については、書き続けるとキリがないので、また次の機会に。


*革の傷と、革について

−一般的に言われている革の傷には、大別して、もともとの皮にあったしわやしみが特に薄い色で染色した場合、目立つタイプのものと、もともと皮にあったものではなく後に何かにひっかかったりして出来た傷とにわかれる、と思われます。

日本の消費者の方には、両者とも嫌がられますが、前者は人間にもしみやほくろがあるように、当然動物にもあり、そういったものがあるのは本当の革の、その中でも、一番表面の吟面と呼ばれる部分を使用しているからです。この吟面は、しっとりやわらかな手触りで、伸縮性があり破れにくく、革に強度性をもたらす為、特に専門家の間では、吟面の下層に比べていいとされています。

革製には、吟面の下層(トコ革と呼ばれる)や、革のくず状を集めてシートにしたものを使用したものもあります。これらは、元々の皮にあった傷は吟面よりはるかに少ないですし、材料費も安価なので、使われています。合成皮革もこれらの点は同様(元々の傷は無いですよね)です。


*年代が上の方に、バッグをプレゼントする時に、注意することはありますか?

−もし、プレゼントを差し上げる方が黒色のバッグを持たれていなければ、黒色のバッグは避けられた方がよいのでは、と思われます。年代があがると、顔の近くに黒色をもってくると、顔がきつく見えることを懸念される方が多くなります。ただ、ブランドバッグの価格帯になると、定番色として黒色を好まれる傾向が高くなります



*男性が女性にバッグをプレゼントする時に、注意する事はありますか?

−女性へのプレゼントのバッグを選びにご来店くださる男性のほとんどの方が、「なんで、女性用のカバンはこんなにたくさんのサイズがあるの?」と驚かれます。そうですよね、男性用のカバンのサイズの種類は、女性用よりはるかに少ないですよね。で、選ぶ自信をなくす事をおっしゃる方が多いのですが、選ばれたのを拝見していると、男性はセンスいい、と思います。最終的に、センスいいのを選ばれてます。女性用を選ばれる時に、男性が気づかれにくい点としては、サイズと重さでしょうか。女性は、お財布やお化粧ポーチ等、最小限バッグに入れたいものがありますので、普段、小さいバッグを持っておられる女性以外には、あまり小さいバッグでは、ものが入らない、という事になるでしょう。重さに関しては、男性はやはり、体力がおありですので、重さに対する感覚が女性とは違っておられるようです。重たい革にこだわりのある女性以外には、重量感のあるバッグは避けられた方が無難だと思います。


*女性が男性にお財布をプレゼントする時に、注意する事はありますか?

−男性は、お小銭を、お札入れと別に持たれる方と、一緒に持たれる方(お小銭入れ付財布で持たれる)に分かれます。もし、どちらで持たれるか分からなければ、かさばらないお小銭入れが付いているタイプを選ばれてはいかがでしょうか。それと、男性は女性と違い、洋服のどこか、例えば、背広の内ポケットやパンツのポケットにお財布を入れられる方が多いので、かさばる事を懸念され、肉厚の革素材を好まれる方以外には、分厚いお財布は避けられた方が無難だと思います。他点に、男性の手はあぶら分が多いので、薄い色の革製財布は、お使いになっていると、早い段階で、よく持たれる部分の色が濃くなってきます。これは、革の特性なのですが、気にされる方もおられるため、濃い色のお財布のほうが無難ではないでしょうか。

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